御洞の滝

御洞の滝

 上刑部村の山奥より大井野に入らんとする處に、君山川と大井野川の合流する所あり。山高く谷深く、葛籠畑城趾は大井野川に迫りて断崖絶壁聳ゆる数十丈、山脚をめぐれる大井野川は岩角に激して奔湍をなし、鞺々轟々白馬飛び奔龍躍って深漂に入る。此を御堂の瀧と言ふ。中山国有林は老樹鬱蒼として谷を塞ぎ、蕨谷国有林亦樹木鬱然として東方にあり。地幽邃閑寂といはんよりも、寧ろ山気凄然、水霊悚然として人を襲ひ長く居るに堪へざるの感あり。されど春は山櫻谷を飾り、秋は楓葉満山を包みて錦繍を織り一大美観たり。殊に晩春初夏岩角の石楠花の満開の交に至らんか、美観中の美観として去り難きの感あり。只地僻陬にして行人稀に此の大景を知る人少なきを憾む。 「阿哲郡誌抜粋」


 所在地:新見市大佐大井野
種別:渓谷と滝
主な保護体制:備作山地県立自然公園 特別地域

「自然」
大井野川の川沿い数百㍍に及ぶ一帯滝あり、せせらぎあり、岸辺はエノキ・ウリハダカエデなどの自然林が一帯を形成している。厳寒時には高さが概ね100メートルと推測される絶壁に十数メートルの氷柱が垂れ下がる。


御洞の滝

新緑の渓谷

冬景色


Loading
地図の中心へ
交通状況
自転車で行く
乗換