井倉洞

井倉洞

 昭和33年の探検調査により、鍾乳洞であることが確認されている。新見市井倉、阿哲台地の石灰岩地帯に、長年、雨水等が浸食してできた、全長1,200メートルの鍾乳洞である。
岡山県高梁川上流県立自然公園にも指定されている井倉洞(いくらほら)は、高梁川沿いにそそり立つ240メートルの絶壁の壁面に入り口があり、鍾乳洞の中の天井からぶら下がる「つらら石」、下からタケノコのように立つ「石筍」等、様々な形の鍾乳石が照明に浮かび上がるすがたはまさに幻想の世界であり、まるで美しい石のカーテンを見るような感がする。洞内にしたたり落ちる水は炭酸カルシウムを含み、それらが積み重なると再び石をつくり、「銀すだれ」、「水衣」、「くらげ石」等と名づけられた約30の奇石・怪石は、洞内に流れる高さ50メートルの「地軸の滝」などとともに、見る人に自然芸術の素晴らしさを十分に堪能させてくれる。
洞内の温度は、何時も15度~16度と一定しており、夏は涼しく冬は暖かく感じられ、自然が作り上げた天然の冷暖房といった感じである。50メートルの天の岩穴から落ちる滝、岩肌から染み出す水、そして岩間に吸い込まれていく流れ、目の前にぽっかり開いた黒い穴はどこへつながっているのか、そして足元の亀裂はどこまで深いのか、地球の鼓動が聞こえてくる幽玄の回廊である。「地球の無限を感じさせてくれる。」

 


 所在地:新見市草間
種別:渓谷と鍾乳洞
主な保護体制:岡山県指定天然記念物(昭和38年)、高梁川上流県立自然公園特別地域

「自然 学術」
・渓谷美・水と石灰石の太古の息吹


井倉洞

銀すだれ

瀬戸の海


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